うつくしきかな、蝶の呪い
あとがき的なはなし
どうもはじめまして、霧雨と申します。
長々とした話にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。刀でお話書くの多分四~五年ぶりです。こんなに沼落ちすると思ってなかった、自分でもびっくりした。原作ゲームにも某本丸にも全然ない設定をぶち込みまくった趣味全開の話ですが、楽しんでいただけたなら幸いです。比較的無害そうに見えてなんかの拍子に化け物顔が出てくる人外が性癖ですよろしくお願いします。分かる人には分かると思いますが山姥切周りの話に関しては型月味強すぎて読みにくかったらごめんなさい。どーしても書きたかった、すげー楽しかった。
お祭りの先輩が前説でもMCでも大包平くんに対して全然遠慮がねぇというかメンバーの中でも一番厳しく接する割に終始構ってもらえて嬉しそうなので、先輩はちょっと大包平くんに対して嗜虐心めいたものがあるのではないのかと思って書き始めた話でした。あの男絶対にドSだ、間違いない。多分南泉くんと違って大包平くんは先輩が凄んでも中々引き下がらないからだとは思うんですけど。でもペンラ説明やりたがったり噛んでやり直す大包平くんの我儘にも付き合ってあげる所は割と優しい。そのまま大包平くんに振り回されててくれ。
ぶっちゃけた話をすると山姥切国広というキャラクター自体はあまり得意ではない方で、それまで全くのノーマークでした。なんせゲーム基準ではマイナス思考が過ぎる。写しは偽物じゃないし自分は傑作ってちゃんと分かってるのになんでそんな後ろ向きなのさ。情報が全然足らない、それは人間の所為なのか。だったらちょっと人間恨むとかしたらええやんか。極めて自信取り戻してやっとちょっとマシになったなくらいの……いやあの手紙内容でええんかみたいな気持ちはありますけど君が良いならそれでええんやろうな……といった感じのうすらぼんやりな印象でした。ところがどっこい現れたのはこの本丸の山姥切国広ですよ。実力にしっかりと裏打ちされた大変ふてぶてしい性格。暇だからでせっせと日銭を稼ぐ自由刃。新刃には遠慮も容赦も説明も一切なしの鬼教官。極めてなくてこれか……いやでも会話を全然しようとしない所はやっぱ極めてないとわかりますね、これで極めたらどうなってしまうんだ。仲間の死というでかすぎるトラウマを抱える湿った危うい男。癖と我の強い湿った男大好きなんですよ勘弁してほしい。それがあの公演を経て今まで一度も参加しなかったお祭りをやる気になるくらいになるんですよ……こわいことする本丸だぁ……。
一方で大包平くんに関しては元々から好きだったのもあってそれが観るきっかけでもあったのですが、こっちはこっちでなんともまぁ可愛らしいことよ。ゲームの君そんな元気いっぱいじゃないですよ、あの男もっとおとなしいしもっと湿ってるしもっと暗いよ。何ならいくら育ち良くても仲間に対してあんな気遣いが出来る優しい刀では全くないという印象すらあります。高慢ちきの言葉が似合いすぎるゲームの君よ。常に仲間気遣って行動する男が資源見つけて「誰か拾っておけ」とか言う訳ないでしょこの子絶対率先して拾いに行くタイプじゃん。おまけに祭りでは宴会芸も禊もやりたがらない癖に毎度雰囲気に流されてしまわれるのでこの大包平くん良い子過ぎて心配になる。演者さんの感性がかなり強いキャラ付けのようなのでそこら辺「うわなんだこいつ……」と思う部分が少なくて寂しい感じがしないでもないですが、歌って踊る華やかな舞台でゲームの性格そのまんまだと絶対にウケねぇだろうなというのも分かるのであれはあれで良いキャラになっているのではないかなぁと思っていた次第です。その分先輩が「うわなんだこいつ……」的キャラを担ってくれているので当方としましては全く問題ないです。
お互い自分に自信はあるのにコンプレックス持ちで捻くれた性格をしているという中々に動かしにくそうなこの二人に年下のめちゃつよフリーダム先輩+年上の世話焼き気遣い後輩という属性付与して売り出そうと思った人、すごいと思いました。お陰で今大変楽しい思いをさせていただいているのでなんか今後もちょいちょい絡んでいただきたい……んだけど多分あの場限りの関係性なんだろうなぁとも思うのでとても寂しい。寂しい。お祭りだけで終わらすの勿体ないでしょ。お互い相方(長義さんと鶯)が来るとそっちにかかりっきりになってしまうと思うのでなんか来るまでにもうちょい……絡んでくれ……。
貴重なお時間を割いてここまで読んでいただき、本当に有難う御座いました。
霧雨
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