天鬼成り代わり
最強の軍師
・天鬼
記憶喪失中の土井半助の躰の中にいた誰か。軍師を務めていた。それを望まれていたから。「きっと彼ならこうした」が基本的な行動理念。20年傍にいた彼に情が湧いていたし、誰よりも彼を理解している自信があったから彼らしく振る舞うことができた。境遇こそ違えど、「可哀想な人間」同士似たようなやつと認識している。
無知故に命を落としたであろう記憶があるので、知識を授けてくれる人間である先生という存在に対して淡い夢を見ている。青年の身体を奪ってしまったという淡い罪悪感を抱き続けているが、それ以上に自分の知らなかった世界を見ることができる借り物の人生がすごく楽しい。いつか返すまで、少しの間だけ、短い人生を楽しませてほしい。
・土井半助
10年間座敷牢に閉じ込められていた少年になっていた。体中が痛いし身動きをとることもできないまま約一月の間されるがままだった。
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