6-1 逃避行
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【依頼】
依頼人:三王 御門
皆さんもご存知の通り、次期生徒会長には一ノ瀬濫觴が選ばれました。
もちろんこんなことはあり得るわけがなく異常事態です。俺たちはこれを解決する必要があります。
原因は分かりました。
俺たちの箱猫は最初から迷宮に包まれていました。ただ入り口がなく、気づけなかっただけです。
現在は迷宮の入り口ができました。そこは解決部の待合室の隅です。最後の最後まで誰かを巻き込まないようにしたのでしょうか。
今回の迷宮は『「一ノ瀬濫觴」という架空の存在が延々と生徒会長に選ばれ続ける』ところです。
迷宮内に一ノ瀬会長はいません。迷宮内の黄昏学園生徒、箱猫市民はそれを承諾し疑問にすら思っていません。
解決条件は明白。架空の一ノ瀬濫觴が当選することを阻止することです。
解決すれば一ノ瀬会長は消えるでしょう。俺たちの世界にも揺らぎが生じるかもしれません。
それでも一ノ瀬会長はこう言いました。
いつだって解決部は謎を、依頼を解決しなくちゃいけない、と。
俺はこの言葉を信じてます。
解決をどうか、よろしくお願いします。
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【依頼-補足】
From:二次 次善
サルベージの準備は完了してます。
三王先輩が暫定部長ではありますが、それ以上に僕も一ノ瀬先輩を信じてます。
きっと姉さんもこの時の為に……。
詰まった時はいつでもサルベージ要請を出してください。必ず救出します。
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【依頼受諾】
From:世成鳳子
一ノ瀬先輩がいなくなるわけないじゃないですか。
架空……?
揺らぎ……?
解決すれば消える…?
一ノ瀬先輩がいなくなるわけないじゃないですか。
謎は、依頼は解決させます。
私は解決部なので。頑張ります!
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