イメソンSSまとめ
◇カナリヤ×大塩格之助
爆薬を仕掛け終えた義父が、鯉口を切った。
抜き身の刀を下げ、憐れむように、慈しむように、あなたは微笑む。私は静かに目を閉じて、手を合わせる。
後悔はない。私はあなたの見るものが見たかった。あなたがいるところへ行きたかった。たとえ辿り着く先に、他に誰もいなくとも。
風を切る音がして、全身が熱く燃えた。血の痛みか炎の熱か、もうわからない。永久に意識を手放すまでの束の間、燃えきれずくすぶる思いが私を満たした。
あなたに隠し通した、ただ一つの思い。大塩平八郎の最期をこの目で見られないことだけが、たった一つ、惜しいのだ。
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