珈琲五杯(高校生譲テツ)
10月20日〜22日あたりに急に思い立って書き上げました
最後のシーン「風のうわさでは医者になったと聞いたがそれだけだ」、
とあと譲介くん側から徹郎くんの気配が見えたり消えたりする謎の光景が見えていてずっと気になっていたのですが、それがどういう話なのかはわからず持て余していて
しばらく観察してたらこうなりました
ペーパーにおさめることを考えてなかったので、構成がめちゃくちゃです
この内容ならもう少し長いほうが自然かな……A4って1200字くらいでギリギリになりませんか?
ふつうの人間同士なのはとつぜん書いたせいです
書きながら「書き下ろしとして本にきちんと収録しようか」と悩みましたがオマケにしました
珈琲って字を明朝体で打ちたかったからこのタイトルです
思いついていたのはラストでしたが、書いたのは冒頭からで、次に喫茶店のシーン書いて、タイトルを決めて全体を締めました
どうしてもコーヒーを漢字変換したかった
左側のタイトルとクレジットはさつき現代明朝です さつき好き
字を優先したためあんまり内容に合ってるタイトルではないと思ってます
ポスターみたいに壁に貼ったときにバランスがいいように作りました
そうなると漢字を使うのがきれいに見えたんですよね……
ぼんやりした内容を象徴することばを喫茶店の名前にしてそれをタイトルにするとかがよかったのでは?でも、喫茶店の名前出すとそこが強調されちゃうし、現実の実在するところとかぶったら怖いし、思い浮かばないし……
私はものを書くときに、その物語にふさわしい単語や表現を使うようにはするけど、自分の気に入ってるものを使うというのもたくさんやってると思います
たとえば血糊とか木綿とか
本文は行間を少し多めにとって、フォントサイズ8ptで源暎こぶり明朝使ったんじゃなかったっけ
私の好みにかかわらず二次ではなるべくこぶりにしようと決めています
統一すると管理しやすいからです
徹郎くんのもちものは借りたものだろう(やや無断寄り、父のとおぼしき万年筆は遺品)(家族であってももの借りるときは了承を得たほうがいいよ)と思ってましたけど読み返しながらプレゼントかもしれないとも思いました
さなだ、と刻印があるのは、父の名前が現時点で不明だからなのですが、これ「息子たちも使えるように」というメッセージかもな
そうなってくると長男であるたけしくんも似たものかこれ以上高価な……腕時計とか……もらってそうですね
徹郎くんとたけしくんはT.S.でイニシャルおそろいなんですよねそういえば
お母さんのとおぼしきとんぼだまはたぶん帯留めです
たんすや鏡台からとってきたのでないなら「お守りになるからもってなさい」と言われたのかな〜私はとんぼだまが好きです
ハンカチはたけしくんです
持ってそうなイメージがあっていつか書きたくて
刺繍はどこかのお店のかもしれないし、恋人もどきかもしれないし、お母さんかも
恋人もどきって書いたけどたけしくんが真剣交際してたらそれはそれで見てみたいな
原作で使っているのを考えるとオイルライターでもよかったのかな、しかし19歳くらいのときにすでに持ってるかは不明ですね
この物体の羅列は最初の方の家族の羅列と対応しています
あとカップの柄もほんの少しだけ真田家っぽくしてます、きっちりではないが……
どの時空なのかわかりませんが、たけしくんはこのあと出ていったでしょう
父がなんらかの要因で死んでるからその可能性が高い
お母さんもわりと早めに亡くなってるでしょうね、そのあたりは原作準拠です
語り手(?)の譲介くんが知らないので詳しく出てこないだけです
この喫茶店にはっきりしたモデルなどはありませんが、カップのあたりは思い描いていた場所があります
雰囲気はぜんぜん違いますがそこのお店のカップがきれいで忘れられません
創作していて喫茶店を出すときに脳内に出てくる景色がだいたい似通っています
間取りがしっかり頭にあって ソファの革の張り具合とかがわかる
でもこれは実在しない店です どこなんだろう
というわけで 仲が悪くもよくもなく、近くも遠くもない、ふしぎでおかしな距離感の譲テツでした
二人とも何考えてるのかいまいちわからない話です
影と光が反転している
なんでもないはずの相手に身の上話をして、なんだか意味深長な申し出をしてしまう、そういう日もある
そういや小学生のとき私は他人に自分のことまったく言わない子どもだったんですけど、あるとき、ふだん全然関わらないクラスメイトにぽろっといろいろこぼしちゃって「私って変なやつだな。誰かに話したかったのかな?」と思ったことがあります
そのあとその子と関わることはありませんでした
相手は忘れていると思います、だといいな、気に病まないでほしいので……
書きながらそういうのを思い出してました
読んでくれた人たち、手元に持っていてくれる人たち、ありがとうございました
powered by 小説執筆ツール「arei」