第六猟兵 唯嗣たから

■唯嗣たから
江戸時代生まれ。ぬいぐるみ好きな元・使役ゴーストなスケルトン。

大人しそうで実は案外、そうでもない。ブラックジョークはかなりがちだが、骨になったことは今はあまり気にしてない。素直すぎて時に辛辣。おしゃれさん。寂しがり故にSNSには積極的で文明の利器を使いこなすし、流行にも聡い。殺されたことに対する怨みは深い。

本人は名前も真の姿も唯月たから(マスター)から借り受けたものと思っているが、実は唯月たからの前世。名前も姿も紛れない本人のもの。唯一違うのは目の色。ぼーとしがちなのは唯月たからと魂を半分にわけているから。

趣味はクロとお散歩。
竜神親分と友達になりたかったのは、見送らない友達が欲しかったから。見送り続けるのはやっぱりそこそこつらくて、寂しいそうだ。

■永遠に独りぼっちの子
便宜上、転生を果たしたたからの魂を魂(人)、骨として生きるたからの魂を魂(骨)と以後明記する。

たからが度々口にする「二度と向こう側にいけない」は理由がある。因みにマジでいけない。

反魂の儀により二つに分かたれたたからの魂は、閻魔帳上ではあくまで「ひとつ」として扱われているからである。魂(人)が彼岸に逝った時点でたからの魂は「回収済み」となっており、魂(骨)は閻魔帳上では「存在しない」ことになっている。

存在しない魂の回収が行われる筈もないため、例えたからが死を迎えたとしても逝く先はない。魂(骨)は回収されぬまま彷徨うことになる。たからは永遠に独りぼっち。

ひとつに戻れれば可能性はあるが幾度か転生を果たして経験を積んだ魂(人)と、死後のまま生き続けている魂(骨)では既に「魂として積んだ経験値」が開きすぎており、最早ほとんど別物となってしまっている。故に例え融合を果たしても、魂(骨)が完全に消滅するか魂(人)がロールバックを起こして「魂の質の著しい劣化」を招き消滅するかしかない。唯一の奇跡は今世が前世を思い出すこと…そしてその奇跡の片鱗は既にあり、唯月たから(マスター)は2人のたからの関係性に勘付いている。(具体的にはわかっておらず、もしや?という程度だが)

両親は反魂の咎により、その唯一をただ待ち続ける罰を受けている。尚、鬼来迎とは彼の世からのお迎えという意味で、たからは反魂を受けた咎として、彼の世から溢れてるゴーストやオブリビオンを狩続けなければいけない罰を受けている。

■ちなみに…
猟兵になる前は、シルバーレイン世界出身のため、世界結界によりたからの存在は一般人に認知されなかった。世界結界の法則より猟兵の能力が上回り、居ないことにされなくなってそれなりに楽しいようだ。それ以前より里の者がたからを認知できるのは、里の者たちが神秘に纏わる者だからである。具体的には陰陽道や神道(巫女)に纏わる生まれだがその道を行かなかった者や、生贄を運良く逃れた者、怪異に遭遇したが生き残れた者などの末裔たち。

■たからを殺したのは…
今はまだわからない。ただ同じ里の人間ではあったようだ。殺害犯は後悔も未練も罪悪もなく、たからに看取られて人生往生したのでオブリビオンになるほど強い気持ちがないので、宿敵としてはあらわれない。記憶を無くした時点で、たからは永遠に復讐を果たせません。

■愛織を経て…
両親に想いを吐露できた、其れを否定されることもなかった。受け入れる愛を識った。子の生を願い、祝いを呪いへと転じさせるくらいの深い深い愛を織った。呪いが祝いに昇華され、愛しいものと生きることを選んだ子が、例え親を離れてもいこうとも見守る愛を織った。

与えられた永遠では幸せになれないかもしれない。なら、最初のひとりになってもいいかもしれない、と想った。全部を抱えてたからは生きる。未来に向かって歩いてく。その果てにいつか両親と会えることを夢見てー。

それはそれとしてやっぱり骨はお洒落できないから、肉体欲しいなぁ、て思うたからであった。

■ところでなんでエンブレ世界を明確に予知できるの
マスターの唯月たからがエンドブレイカー世界に【一時的に神隠し】にあった期間があってな?(ということにする)
その期間のことを唯月たからは忘れているのだけれども、世界が繋がったことで唯嗣たからの方にフィードバックされました。

メタいことをいうと唯月たからはエンドブレイカー世界にも登録してあったんじゃよ。活動してなくて登録だけだけれども!そして消しちゃったけれども!

■残っている感覚
視覚・嗅覚・聴覚はほぼ生前通り、味覚・触角は鈍い。寒冷や痛覚はほぼなく、何となく暑かったり寒かったり痛いような気がするだけ。三大欲求はないが、生前の記憶に縛られているので20時ぐらいには就寝している。
飲食は娯楽で行う。物理的な胃のキャパシティは存在しないが、これも記憶によって生前と同じ程度しか食べれない。

powered by 小説執筆ツール「notes」

57 回読まれています