絵本作家「べに」を殺そうとしていた事実についての考察

マンション住民の出身校の存在が明確になったことで学力っていう概念が生まれてから改めてなんで紅が絵本作家に落ちつけたのか細々と考えていたけど中々まとまらないし紅に聞いても「運が良かっただけ」としか言ってくれないので考察って形にして纏めました。
といっても考えながら書いてるので支離滅裂だと思います。あと本当に私の中で整理出来れば~くらいの誰得な考察なので読まなくて全然良いです。ここで引き返して下さい。


まだ学校の存在が明確化されていない頃から紅に関してはぼんやりと「地頭が良い」「要領が良い」っていうのだけは決めていたんですが、『C高』という進学校が母校に落ち着いてからは「学力が高い」っていうのが必然的に付加されました。
んじゃC高の偏差値ないし学力ってどんなもんじゃい、と考えていた中で緋華ちゃんの元カレさんが国公立へ進学したっていうのを拝見してそれを当たり前に狙うくらいにはレベルが高い、っていう意味で解釈一致過ぎたんですが紅観点から行くと雲行きが怪しくなり。

え、そんなバリバリの進学校で高卒前提で通学するのって相当しんどかったんじゃないの?と思ってしまったのが事の始まりでした。
でも進学校っていう旗が立っている高校に高卒前提の制服目当て1つだけで進学を決めるような子か、おまけに(恐らく)施設の金だぞと言われたら違う気がする、みたいな気持ちもあって。
だからもしかしたら、C高に入学した頃はまだ大学進学等を考えていたんじゃないのかな、と。

絵本作家は紅の小さいころからの夢、でもいつまでそれを公言していたんだろう?と思うと小学生くらいまでなんじゃないのかなぁ、と。
それこそ頭が良い子だから、絵本作家を志すことへの将来の不安定さ等を鑑みた時に早々に夢は夢、と思えてしまったんじゃないのかな。
あくまで絵や絵本を描くのは好きな事、趣味レベルのものでって自分に言い聞かせて納得していたんじゃないのかなぁ。

紅は『隠していた』自作の絵本を『誰か』に見つかってSNSにアップしてみなよ、と促されてアップしたことが結果的に絵本作家の芽が出た切っ掛けになるんですが、じゃあその絵本が見つかって貰うことが無ければ絵本作家としての肩書を得る事は無く、今でも喫茶店の一店員として働いていたんじゃないのか、と。
紅はもう絵本作家になる未来はとうに見据えていなかった。でもそれなら尚更大学行って良い会社行って、の方がもしかしたら親孝行ないし施設孝行になったかもしれないのに、なんでその道を選ばなかったんだろう。
学費とか申し訳ないしね、とか口では言ってますが、掲示板の夫妻の情報を拝見、かつ孤児院を出た後の子達の最低限の道筋(カフェ・バー)を用意している限り紅が「美大に行きたい」「大学行きたい」って言ったら当たり前のように行かせて貰えていたんじゃないかな、と思うんですよね。(進学に関しては紅に限らずですが)
それこそ申し訳ない、って思うなら払って貰うんじゃなくて前借りするって形にして、良い大学入って良い会社入ってコツコツ返すとか奨学金とか手管は色々あっただろうし、考えられるくらい現実的な頭や、もっと言うと学力はあった筈で。
それはやっぱり、絵本作家になりたいっていう夢を捨てきれなくて、でも言い出すには余りにも非現実で、その板挟みになってしまった結果家族たちと一緒に働くっていう「確実な幸せ」を選んだっていうことなのかな。

もしこれがA高とかだったら、そこまで悩まなかった可能性もあったんじゃないか、とかも思ってしまって。
学力云々ではないけど、単純に高卒で働く、っていう道程がC高よりは身近で、進路の1つとして当たり前に存在しているんじゃないのかなって。
でも多分C高では超少数派というか「進学校」の旗を掲げているんだから当たり前な話「進学」が大前提にある学校ではないかと思うと、その中で面談とかで進学を促されることもままあったんじゃないか。
じゃあ当時の紅の学力はどうだったんだ、って言うとやはり前提に「払って貰っている」っていう考えが当たり前にあったと思うので、本人なりにしっかり勉学に向き合って良い成績を収めていたと思います。だからこそ尚更「折角成績が良いのになんで進学しない?」って周囲にめちゃくちゃ言われてきてしまったんじゃないか。
見限られる為にわざと成績を下げる、っていう考えも一瞬は過ぎってそうだけど、やっぱりどうしても通わせて貰っている恩義が先行してそんなことは出来なくて。紅がいつもの自信満々な様子で「私、絵本作家なるんで!」って言えるような無謀を押し通す何かを持っていれば良かったんだろうけど、それを言い出すには紅の中の現実主義が邪魔をしたんだろうなぁ。

って思うと、進路の話が出始めた2年生半ばから3年生の頃はマジで尚更キツかったんじゃないのかなぁ。
紅は高校生の恋愛程度であれ「浮気された!ふざけんなばーか!!!」ってぶち切れて孤児院の玄関で泣いたことがあるくらいにはありのままで生きていたと思うんだけど、じゃあ進路のことで誰かに何かを言えたのかな。きっと孤児院内では卒業したらマンション行って喫茶店で働く、って当たり前のように言ってただろうし。
(現時点で)C高に行ってるのは自分だけで、進学しても高卒で働いてもどちらでも、な雰囲気があったであろう中で作家になりたい夢と押し通そうとするには無謀な夢っていう自覚と進学しろって周囲に言われる現実とを抱えた上で誰かに相談出来たんだろうか、と、か。
少なくとも学校の友人達はみんな進学が前提だろうし、ただでさえ受験でピリついちゃうのは仕方ないのにそんな中で高卒云々の話をするのは余りにも憚られただろうから知ってはいてもお互いに深くは言えなかったんじゃないかなぁ。

紅が絵本作家である自分に余り自信がない理由は「相当の努力をしたという意識がないのに偶々投げた一発が当たってしまってデビューしたことへの後ろめたさ」っていうのは元々決めていたことなんですけど、学力云々の経歴が後からついて来ると尚更そうなんだろうなぁ、と自分で初期に決めた設定の癖に思ってしまいました。一度自分で塞いでしまった道を偶然が開いてしまったことへの後ろめたさというか。
でも、それでも絵本作家は夢だったし、描くことを怠ってきた訳ではないから自分なりに成果を上げていこうって士気は高めているし、さっきのはあくまで自信がない理由ってだけなので、過程はどうあれ折角掴んだチャンスを殺すのは馬鹿って分かってるから辞めることもないと思うんですが。

まぁあれこれ考えましたけど最終的にはただ本当に、描きためてた絵本を見つけて貰えて良かったね、捨てなくて良かったねっていう話。
ちょっと自分で訳わかんなくなってきたので一旦締めます。

powered by 小説執筆ツール「arei」