秋の午後、ふたり
2025年11月16日、StardewValley、800字程度。
イラスト用SS、♂主とアレックス、だだの雰囲気SS
〜あらすじ〜
木枯らし吹く牧場で筋トレをするアレックスと見守る♂主
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星露谷の秋は静かに訪れ、木々は赤や金に染まり木枯らしが落ち葉をさらっていく。
アレックスはダンベルを握り上腕筋を鍛えていた。牧場主の邸宅の横の空き地は、アレックスお気に入りのトレーニングの場所だった。ダンベルを上下させる上腕の筋肉が盛り上がり汗が滴る。季節は秋なのに、アレックスの周りだけまるで夏のような熱気だ。通りがかった♂主はその様子を少し呆れたように、だがどこか愛おしげに見つめている。
「やあ、アレックス。精が出るね」
「♂主、仕事はもう終わり?一緒にどうだ?」
「いやぁ、遠慮しとくよ。アレックスみたいに体力ないし」
そう言って笑う牧場主にアレックスも思わず頬を緩める。彼は知っている。♂主の日々の農作業で引き締まった肢体、家畜の世話でついた優しい逞しさ、そして夜の営みで見せる情熱を。
「新鮮なミルクが採れたぜ。ホットミルクにして飲もう」
「いいね。トレーニングのあとにぴったりだ」
ふたりは笑い合いながら夕暮れの風に包まれる。ひんやりとした秋の空気が火照った肉体を沈めてゆく。アレックスが上着を羽織ろうとしたとき、牧場主が首に巻いていたタオルをほどき手渡した。
「汗を拭いておかないと風邪ひくぞ」
「サンキュー」
軽く触れ合った指先が一瞬熱を宿す。タオルで顔や胸元を拭うと♂主の香りがアレックスの鼻をくすぐった。慌てて理性を取り戻し牧場主の背を追いかけていく。
この美しい紅葉を眺められるのも、あと一ヶ月ほどだろう。やがて星露谷は白い雪に包まれる。谷の外れに建てられたこの邸宅は、厳しい冬もきっと暖かく二人を包み込んでくれるはずだ。巣篭もりでの営みをふと想像したアレックスの頬はまた少し赤く染まる。その赤らみを秋の夕日が静かに隠していった。
——終——
三昧-zanmai- ユニスケ
作品リンク元 https://ynskzanmai.wixsite.com/ynskzanmai/novels
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