2023/10/12 さっと作れる4品
ヴェルナーとマゼルとドレクスラー。
現パロ大学生ネタ。
久々に家飲みしようぜ。と言うことになり、マゼルとドレクスラーが俺が一人暮らしをしている部屋に来た。二人とも俺の部屋に来たのが初めてでもない。むしろ勝手知ったるとばかりに各々の居場所を確保している。
ちなみにマゼルはキッチンだ。
「ヴェルナー、使っちゃダメな食材とかある?」
「特にないぞ」
「……うん、そんな気はしてた」
バコン、と、冷蔵庫を開けた音ともにマゼルの呆れたような声。悪かったな。料理はほとんどやらねぇんだよ。三食コンビニとは言わんが、それに近い。見かねた実家が夕飯を届けに来たりすることもあるので、無駄にでかい冷蔵庫は空気を冷やすだけになっていることも多い。
まぁ今日は酒が詰め込まれるわけだが。きっと冷蔵庫も本望だろう。
「そういや大荷物だったが、何買ってきたんだ?」
酒だけじゃないだろう。と聞けば、つまみ用の材料だとか。
「スナックだけなのも味気ないでしょ」
とはいっても簡単に作れるものだけどね。とは、居酒屋でバイトをしているマゼルが、そこで覚えたものを作ってくれるらしい。
「はい、キムチトマトにたたききゅうり、なすもみ、白菜のこんぶ和え」
「「おぉぉ」」
とん、とん、とん、と、でかい小鉢に盛られたそれに、ドレクスラーと二人、声を上げる。
「基本、まぜただけの簡単なものだけどね」
材料もコンビニで全部揃うし。なんて謙遜するが、普段料理をしない俺からすれば十分だ。何しろ学校の調理実習で包丁を取りあげられた男だぞ、俺は。
「取り上げたね、そう言えば」
「指を切りそうで怖かったな、そう言えば」
高校からのダチである二人がしみじみ言う。うるせー。その分出されたモノは文句を言わずに食うことにしてるんだよ、俺は。
それはともかく、今日は飲むぞ。と、それぞれの手には缶ビール。カンパイ。と、ボコボコと缶をぶつけあってプラグを引き開ける。
ちなみに俺ら三人の中で一番強いのはマゼルだ。イケメンで酒に強いとか、ほんとこいつは何なんだろうね!
powered by 小説執筆ツール「notes」