珈琲哲學2の詳しいあらすじ

珈琲哲學2のあらすじ

FILOSOFI KOPI 2の詳細なあらすじ(日本で見られないので)
※画像にしていたものを文字起こししたので誤字脱字あるかもしれません。
※基本的には事実しか書いてませんが括弧内は若干漏れてるものがあります。嘘は書いてない。

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1のラスト、店を売って代わりにコーヒーカーで国中を周ることにしたベンとジョディ。その旅の様子から映画は始まる。島から島へとコーヒーカーごと船に乗せ気の向くままに青空カフェを開店し珈琲を淹れる日々にはなんのしがらみもなく、資金繰りに追われもせず、2人は幸せで堪らない様子だ。

けれどそんな毎日の中、体調を崩した仲間のナナがベンとジョディの泊まる部屋(※お金があるにも関わらず当然のように2人部屋なのですが、ベッドはひとつ、洗面台は2つという構造です。ジョディは下着一枚に薄いガウンを羽織るだけの格好で洗顔しており、ベンはベランダで珈琲を飲んでいます。2人と顔合わせたナナはその様子をみて「あっ(察し)」の顔をします。こちら全て誇張なしの見たままです。本当です)を訪ね、妊娠したことを告げる。祝福してナナを夫のいるジャカルタへ送り出し、変わらず旅は続いていくつもりだったベンとジョディだが、バリスタのアガーとアルディもジャカルタに戻りたいと告白し、店を去ってしまう(※グッズTシャツができたぞー!と2人ではゃいでいた時にいわれました。何年も一緒にいる仲間なのに自分の店が持ちたいという夢に気づくともなく不機嫌になるベンはベンなので仕方ないとしてもジョディも引き留めにかかるので、本当にお互いのことしか考えてないんだなと思います。コーヒーカー生活があまりにも幸せだった)。

なんとか続けていこうとするが人手不足で店は回らず(※ジョディがスタッフを雇っても一週間以内にベンが全員クビにします。臨時スタッフの捨て台詞は「ジョッド、あんな奴とは働けない」です)2人はジャカルタに戻り元の店を再開させることを決断する。

しかし土地の高騰と資金不足で簡単には買い戻せず、投資家を募ってもなかなか話が進まない。そんな中、友人の紹介で会ったタラという女性が興味を示すが、彼女の出した条件は共同経営者の立場と49%の株式だった。ありえないというジョディに対し、支店も出して店を拡大していこうという提案に乗り気のベンはわかりもしない株式の話に大丈夫だと決断を促す。結局のところベンのやりたいようにさせてやりたいジョディは軌道に乗ったら買い戻せばいいからとタラの提案を受け入れ契約書を交わし、3人で店を再開することとなる。

オープンから長蛇の列を作るFilosofikopiだったが、ある日来店したブロガーに「魂を失った」と評されてしまう。そのブロガーに珈琲を淹れたのはブリーというジョディが雇った女性で、最初からべンには気に入らないバリスタだった(※基本的にジョディが連れてくる女性については敵対心をもって接するか口説くかの二択です)。挽回を図るためにジョグジャカルタの支店の準備を急ぎ、そのオープニングイベントにブロガーを呼ぼうというタラの提案に乗って、ベンはタラと共にジョグジャカルタに向かう。インテリアやエスプレッソマシンなど理想の店づくりに邁進するベンは、ジョディと違って投資すべき場面だと思えば資金を惜しまないタラに懐き(※タクシー代を出させる上にスマホまで買ってもらうヒモっぷりを見せていました。コーヒーカー生活時、スマホはジョディのものを借りていたので多分1の最後辺りでいらなくて捨ててます。ジョディがいれば完結する生活を送る男)、財務を案じるジョディはブリーを連れて支店にやってくる。
タラと仲を深める様子のベンを気にするジョディを後目に、ブリーの紹介で上質の珈琲豆の仕入れ先も決まり開店準備は着々と進んでとうとうオープニングイベントの日を迎える。

賑わう店の中、上機嫌で珈琲を淹れているベンの元に一本の電話が入る。それは、父の逝去を知らせるものだった。
失意に沈むベンを抱きしめ、葬儀で共に棺を担ぐジョディ。埋葬を追えたところに父の死を悼むグリーティングボードが送られてくるが、送り主は母を殺して父の珈琲農園を奪った企業だった。
激昂しグリーティングボードを破壊するべン。その夜、ジョディと2人になったベンは「ひとりになっちまった」と零し、ジョディは「まだ俺がいる、ベン」と珈琲を差し出す。ひと口飲んで「どうやってこれ淹れたんだよ、なにが俺がいる、だ」といってベンは珈琲を淹れ直し、ジョディはほっとしたように笑う。

そうして支店に戻った2人だが、数日後、今度はタラ宛に店のオープンを祝うグリーティングボードが届く。送り主はタラの父親で、そしてその父親の名は、葬儀で見た企業の名前と同じだった。ジャカルタに戻り契約書を確認したベンは、タラが最も憎んでいる相手の娘だということを知って荒れ狂い、葬儀でそれに気が付きつつも口にすることができなかったジョディはタラをベンから引き離そうと仕事に連れ出し、避けられていると悩むタラに状況を説明する。
父親と折り合いが悪く、Filosofi Kopiへの出資もあくまで自分の稼いだ資金から出していたタラだがそれでも責任を感じてショックを受け、ジョディはそんなタラをケアしようとする。一方のベンは支店から戻ってきたブリーとぶつかりながらも仲を深める。

ベンに謝罪しようとジョディに黙って店を訪ねるタラだが、そんなことができる精神状態ではないベンと言い合いになり、駆けつけてきたジョディに対してもベンはお前は俺を裏切ったんだと喚き散らす。

「お前は全部知ってたのに俺に隠してた!」
「隠してたわけじゃない。どうすれば解決できるか考えてただけで、みんなにとって一番いい方法を」
「みんなに? あいつにだろ? あぁ? お前あの女
が好きなのか? いってみろよ、俺に。誰が俺の母親を殺したんだよ、誰が俺の父親を野菜農家にしたんだよ」
「ベン、話を」
「お前あの女と知り合ってどのくらいだよ。俺とお前は人生の全部で一番の親友だった。お前がどんな女を好きになろうと結婚しようと離婚しようとそいつらをくそみたいに捨てたって俺は気にしない、どうでもいい。だけど、あの女はだめだ、ジョッド。いっそ俺を殺せよ」

後日ジョディとタラを呼び出したベンは2人の株を全部買い取ると宣言する。お前だけの店じゃないと追いかけるジョディを置いて去り、株を買う金を借りに行くが、知り合いの金貸しにお前たちは2人でなきゃだめなんだと諭される。金の問題じゃない、ジョディと一緒に問題を解決しろと断られてどうしようもなくなったベンは、ブリーを誘って故郷の村を訪れる。

父の残したものがあると住民から聞かされていたベンがそこで見たのは、小さなビニールハウスで成長する珈琲の苗たちだった。妻を殺され、息子を失いかけ、二度と珈琲の木に触れることはないと豆を焼き払った父がベンのためにもう一度栽培を始めていたことを知り、ベンは父の愛に触れて涙をこぼす。

ジャカルタに戻る船の中、ブリーに何を考えてるかと聞かれてベンは「ジョディ」と返す。

店を辞め、故郷の村で珈琲の木を育てることに決めたベンに、ジョディは伝える。

「でも今度はもう迎えに行かないからな」
「くそ野郎、店を辞めて、俺をひとりきりで残していって、それもお前のためになるんだな」

堪えきれない涙を隠しながらそういって抵抗するが、それでも最後には「気を付けろよ、べニ」と送り出す。

ミッドクレジットでは珈琲豆を出荷するベンとブリー、支店でエスプレッソマシンの前に立つジョディとタラの姿が描かれる。

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