アレクと火刑について

何となく思いついてつらつらと書いてみた。
(ただの仮定というか、もし〜だったら?のつもりで書いてるので、きっとこうだ!と本気で思ってるわけではないです)

ずっとそのままだと思われていた双子がムルの言葉によって(結果的に)殺し合いをしたように、アレクがムルに何かを言われてファウストを火刑に処したんだったら最悪だな、でも何か納得できるなってふと思った。
アニバブックでムルが戦乱の時代に円陣組んでる人たちの宴に混ざったことがあるって言ってたけど、そんな感じで革命軍の宴とかに紛れ込んだ時に(偶々か意図的かは分からないけど)アルクに近づいて何らかの問いかけ、話をしたのかもしれない。
その頃にはアレクの周りには魔法使いを置いていなくて、紛れ込んで近づいてもムルは気付かれなかった(魔力を察知されなかった)のかもしれない。
それともどんどん仲間が増えていった頃とかで、その時は気にもとめていなかったけど知らないうちにずっと心の中でじわじわといろんなモノを巻き込んで大きくなっていっていたのかもしれない。

ムルが近づいたのは革命軍に所属する人間、魔法使いの考え方に純粋に興味が湧いただけだとは思う。
同志の振りして回し飲みした!興味深かった!って言ってたし、出陣前の回し飲みという行為によって起こるそれぞれの精神状態や身体の変化から、何故そんな単純な行為からそのような変化が起こるのか?その思考、仲間意識はどこからきているのか?とかに興味は持つだろうし。
まず同志としての意識は人間と魔法使いで同じかどうかとか、それは心身にどのように影響するか、同志意識の強さや弱さは何によるものかとか、理論的ではないものに対してとても興味を持ちそう。人間と魔法使いが同じ目的に向けて集まってることとかに対しても。目的意識の強さは魔法使いと人間で同じなのか?とか。

一応革命軍が目的として掲げていたのは、人間と魔法使いが手を取り合って暮らしていける国。
ただ、アレクは建国してからのプランはあまり考えてなかったように思うんだよね。
自分は生まれ育った村に戻ってそのまま暮らすって結構な時期まで思ってたみたいだし。

革命がなされた後、どうしていくつもりなの?国を運営していくの?魔法使いと共に?寿命も違うけど?貴族たちの反発はどうするの?君たちに何か後ろ盾はあるの?魔法使いが味方だってどうやって証明する?そもそもそんな話信用してもらえるの?君たちだけじゃなくて魔法使いを恐れていたり嫌っている人間たちにもだよ?もし魔法使いたちが人間を利用するつもりだったら君たちの寿命が尽きるのを待てばいいよね?そうしたら国を魔法使いのものにできるよね?その為に協力していたのかもしれないよ?違うってどうやって証明するの?今は違ってもこれからは分からないのに?

(これの百倍くらい心がグラグラする)みたいなこと言われたんかな?
あんだけ長いこと生きてきた双子が揺れたんだから、成人して数年(多分…それくらいかな?)の人間だったらグラグラになるよね。

スノウは強い魔法使いなんで力技で片割れを取り戻したけど、アレクはただの人間なんで、親友を処した後は……。
(火刑から救い出したのは同じ魔法使いのレノだったし…)
自分の行いを悔いながら名誉回復に努めたり祝日制定したり絵を描いたのかな…?
…何か双子も夜は絵になるよね…(イヤな共通点だな)
時系列をあえてふわふわさせてんだと思うけど、魔法使いたちを迫害してたのはどれくらいまで続いてたんだろ?少なくともアレクが生きてる間は人間は魔法使いに対してあまりいい感情はなかったんじゃ?
そんなに根付いたイメージってすぐ変わるものか?

アレクは人間にしては長生きだった…みたいな記載があった気がするから晩年辺りは魔法使いの迫害とかはなくなってたのかな?
そこら辺りでファウストの絵を描いたり祝日制定したりステンドグラス作ったりしたのかな?(正直そっちが一方的に追い出し(殺しかけ)といて、立ち去った聖ファウスト様がいつか帰ってきて…とか、ファウストに対しての願望があまりに図々しくてどの面下げて…としか思わんのよね)
ファウストの火刑についてもどれくらいまで伝わってたんだろ?一代までなのかな?親から子へは伝わらなかった(伝わらせなかった)のかな?
正直自分(人間)たちの所業を隠して、ファウストの事だけを(都合よく)美化して残すのはどうなん…?としか今のところ思えないので、何でそんな自分たちに都合のいい歴史を作り上げたのか、そのうち分かるといいな。
アレクは隠さなかったけど、周りの臣下たちがそういう(アレクに都合の悪い)ことは全てアレクの死後に揉み消した…ってこともあるしね。

ただ、綺麗な話だけが伝わった事によって、魔法使いは人間に対してその力を使うべき…みたいな風潮になっている…のが…こう…皮肉だよね。建国の経緯を考えると正に魔法使いたちは力を利用されただけになるもんね!(最悪だな…)
利用されただけじゃなくて、殺されたり迫害されたりしたんだからもっと最悪だな!

ストーリーを読んでるとおそらくアーサーとアレクで対比にしてると思うので、世界と1人で世界を選んだ(選ばざるを得なかった)のがアレク、ただ1人を選ぶのがアーサーなんだろうな…とは思う。

地味に疑問なのがアレクの肖像画が両腕あるみたいに見えるんだよな…。
隻腕だったのは伝えなかったのかな?
イヤな言い方ではあるけど、隻腕でも勇猛果敢に戦い人々のために…みたいに美談にはしやすいとは思うんだよね。
(追記:今は右腕消してあった。いつ修正したんだろ?24年2月の時には両腕あった)

あとどうなってるのかよくわからないのが、革命中と魔法使いを迫害してる時の賢者と賢者の魔法使いの扱い。そこら辺はどうなってんの?と謎。
(ファウストの話で革命中も賢者はいたことが分かるので余計に謎…)

ついでに言えば、ファウストや革命に協力した魔法使いたちを処刑したのって多分他の国にも伝わるよね?それを改竄というか修正するのって難しいと思うんだけど、何で他の国でも中央の国は人間と魔法使いたちが力を合わせて革命を起こしたって伝わってんの?
人間たちは寿命があるからともかく、魔法使いたちは知ってただろうけど中央の建国の経緯が改竄されてるのを誰も指摘しなかったのかな?
関わりたくないとかそんな感じだったのかな?事実を教えても無駄だって思われてたのかな。

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