王宮格付けチェック

格付けチェック
新人が王宮の新年パーティ準備でやらかし、デキャンタに入れたあとに産地とかがわかんなくなってしまい、格とか派閥とかあるからうっかりそういうの間違えるとまずいとなるが、瓶なら封蝋でわかるがデキャンタに入ったらわからん。となり、泣きつかれたヴェルナーさん。

俺にもどうにもならね〜と、なるもののいっそイベントにしてしまえ、幸いにもその程度の遊び心はわかる人たちだ。と、突貫企画で始まるかくづけチェック。新年見てたなーとか思いながらワイン以外にもいろいろ出した。(肉とか音楽とかスイーツとか)
※ワインは、一応同じものを観客()にもふるまったりとかした。

音楽部門ではプロとやらかした新人の数人との演奏(楽器そのものは貴族の嗜みなので弾ける)だったし、絵画部門ではやっぱりやらかした新人の一人が過去模写したことがある絵画(貴族のたしなみ以下略)と本物とだったり、料理部門も以下略と、やらかした新人たちはもれなく犠牲になった。

罰ゲームの面もあるがうまく行けば上層部に顔が売れるぞヤッタナ!とか励ますヴェルナー。
新人くん、自分だったら絶対ヤダって顔してるじゃないですか〜。あたりえだろ、あの人たちに覚え良くなったら仕事が山だぞと真顔になるヴェルナー。
新人君たちは「ひぇ」ってなりつつ社会の闇の一端を知った。そうだね、出世するだけが勝者じゃないよね。

新人君は半泣きでそれぞれ披露したし、案の定ボロクソ言われてみんなプロを選んだけど、名前と顔は覚えられたし、何年経ってもあの時のとか言われる。

なお本命であるワインは当たったか外れたか正解が誰もわからんので殿下の意見が採用されたのだが、御本人にはしっかりばれたうえ、「来年はちゃんと公平にな?」と言われてまさかの恒例行事として正式採用されたし、百年後には国民の新年の楽しみとして全国放送される。

しかしそうとは知らないヴェさんの胃は絞ったように痛んだし、パパ上は眉間にしわを寄せた。

なお、数百年後は昨年話題になった芸能人(広義)やスポーツ選手、作家(広義)なんかも招かれるので、王族に直接会う貴重な機会で大変名誉ではあるが、心臓には悪い行事になっている。

たぶん、ヴェルナーてか、ツァフェルト家の足を引っ張ろうとした面もあったのだが(新年パーティって典礼大臣管轄だろうし)、新人君たちはガチの巻き込まれだし、ヴェルナーもパパ上もこの準備でてんやわんやだったのでくだらねーことしやがって〜っと、なったのもある。
わからなくなったワインを捨てるなり、そのまま出したりしたら嬉々として揚げ足を取ろうとする気だった模様。くだらなすぎて後々判明しても「はぁぁぁ????」とかいう反応されて二度屈辱を感じるかもしれんがヴェルナーたちからしたら「知らんがな」である。
多分一番大事にならない方法は、「王宮で働いてる人に払い下げる」だったとは思う。が、何分ヴェルナー本人もてんぱってたからね!

ちなみに誰もわかってないけど、ちゃんと殿下は全問正解してたよ!
あとマゼルもいたので、その地方で飲んだワインとかは結構当たってた模様。

その後、自分とこの領地のワインを間違えたら赤っ恥もいいところだから少なくとも王宮に出せる程度のものは味見をするようになるし、うちの領地にこういうものあるんですけど。みたいなのの売り込みがあったりして、貴族が内政に目を向けるようになったとかならないとか。

魔王討伐後の内政ターンなので、ある意味ではいい流れともいえるとかなんとか。
もちろんいいことばかりではなかっただろうが、それはそれとして知識人がどや顔できる機会が増えたのはいいことだとなった。

powered by 小説執筆ツール「arei」

244 回読まれています