傷/福音
ダッシュボードに残された置き手紙。
別れの挨拶、今までへの礼。おおかたそんなところだろうと思っていた。
だが、どうだこのざまは。
それはあたまの真上、てっぺんから降ってきた。
そうだ。
その衝撃はあやまたず真上から心臓を刺し貫き、それだけでは飽き足らず、手にかすかな震えをもたらした。
打ちのめされたような気持ちのまま思う。
俺がこいつに残した傷。こいつが俺に残した傷。
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