第六猟兵 倉重雨花
■村の生贄
サクラミラージュ出身。
遠き過去、隠里にて秘された儀式の為に生贄として囚われていた娘。本来生贄になる筈だった双子の兄の身代りとして己が運命を受け入れていたが、ある日、当の兄が村人の悪意によって殺害されたことを知る。雨花は抱いた深い恨みを意図して隠したまま儀式に臨み、怨霊として蘇った後に当時の隠里の一族を尽く殺し尽した。現在は復讐はとっくに果たしましたし暇ですわ!と何処にでもいる少女のように怨霊ライフを全力で満喫中。
その真実とは。
本名・羽咲玖琉(はねさきくりゅう)、倉重雨花とは彼女が惨殺した村人のひとりで彼女の唯一の友人。
生まれながらの禍夢愛する姫君。彼女に双子の兄などいない。彼女が見ていた「兄」という存在は、彼女の夢見る悪夢であり、ひとりっこで孤独な彼女の慰めのために形を取ったものである。皮肉にも他者には見えない兄という存在を妄信する彼女は、端から見ればただの気狂いでしかなかったため、儀式の生贄に選ばれる理由となった。「兄」という存在は最初からいなかったんだよ、と友人・雨花に告げられたことで、それは即ち兄は既に殺されていたと勘違いした彼女により、村人たちは惨殺されるという憂き目にあった。
全てはすれ違いが産んだ悲劇である。
■儀式とは
これはまんま零~刺青ノ聲~リスペクトなので詳細はそちらに★
正しくは、生贄の夢を「人間が夢見ることで死んでしまうような凶悪な悪夢を収める入れ物」として、利用する儀式。
その村に伝わる秘薬を用いて、生きてもいない・死んでもいないような状態にすることで、夢の入れ物とする。
生贄は本来、現世に未練がなく、夢の世界の方が幸せ~という状態でないといけないのだが、玖琉は現世に未練を残したことで、夢見ることを拒否。半死半生の状態から一度死に、怨霊として蘇るに至った。
■現在は
怨霊ライフを満喫中。なんならちょっと腐ってる上に、本を書いているし、コスプレもしているし、イベントには参加している。絶賛、怨霊(とよんでオタクと読む)ライフを全力で全身全霊で満喫中である。オタクって楽しい!!誰か止めろこの怨霊って桜木は思っている。
■残っている感覚
五感は生前と変わらず残っているが(記憶によるもの)三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)はない。
また呼吸のような動きはあるが、呼吸していない。眠気はないが、意識が連続して続くことが割と苦痛なので、霊体化することで一時的に意識を途切れさせ、休眠状態に入ることがある。食べ物や飲み物はお供えもの以外、口にすることができない。
■真の姿
囚われの環境に居た雨花にとって空を飛ぶ鳥は勿論、池を自由に泳ぐ鯉ですら自由の象徴だった。
自由に焦がれに焦がれた結果、肉体の檻を解き放たれた魂は真の姿として鳥と魚の姿を得ることになった。
モチーフは金魚だけど水の性質は問わず。鳥の翼はトビウオの羽のような役割を果たす。
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